by かわちゃん  
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治らないひざの痛みの原因は、実は骨が柔らかくなり骨折する病かもしれません。この病を発症してしまうと、直ちに命に関わる訳ではありませんが、確実に生活の質は低下してしまいます。さらには、適切な治療を施さなければ運動もままならない日々が続きますので、筋肉や骨など体力の衰えから寝たきり状態になってもおかしくありません。ですから、実際にこの恐ろしい病を体験したことがあるかたの証言を参考にしながら、自身に当てはまる点はないかチェックしましょう。


骨が柔らかくなる病を発症した方の体験談



矢沢良二さん(74歳)は、長年勤めたとび職の仕事を9年前に引退しました。ですが、まだまだ若い人には負けられないと家事を手伝ったり、日曜大工をしたり若者に負けないくらいの元気が自慢でした。

しかしある日、良二さんにある異変が襲い掛かります。重い買い物袋を持ち上げたその時ズキッという「左の内側の鋭い痛み」が走りました。恐る恐るもう一度膝を曲げ伸ばしたところ何も異変は起こらず、痛みはそれっきり感じなかったので気にも留めませんでした。ところがその日を境に、立ち上がったり踏ん張ったりすると左膝に同じような痛みが生じ、しかもその痛みの頻度は日を追うごとに増していきました。

最初の異変から1ヶ月後、症状は悪化しズキズキと「歩くだけで膝が痛む」までになりました。妻の説得により一度整形外科で受診し、問診、触診、レントゲン撮影をした結果「変形性膝関節症」と診断されました。

変形性膝関節症とは、膝の関節の軟骨がすり減り炎症による痛みが発生する病です。長年足腰を使い続けることで膝の関節でクッションの役割を果たしている軟骨がすり減り、炎症し痛みが発生します。この病65歳以上の3人に1人が発症し、膝痛の最も多い原因とも言われています。この病の決定的な治療方法は無く、薬や運動療法で痛みは軽減できると医師の説明を受けます。

病院から戻り早速処方された痛み止めを服用すると、膝の痛みはかなり軽減されました。病院で教わった運動療法も毎日欠かさず行うまでに回復します。ところが1週間2週間と時が経過するにつれ、鎮痛剤の効き目が弱まったのか以前の状態に逆戻りしてしまいました。それどころか運動療法も効果なし膝の痛みがどんどん悪化する一方で、前よりも悪化していきました。

不安を覚える中、医師に再度診断してもらうと左膝に直接炎症を抑える注射を打つことになりましたが、なぜか注射は少しも効果が無かったのです。最初の痛みから半年経過する頃には「足を床につけると膝に激痛」が走り杖なしでは歩けなくなるまでに悪化。

別の総合病院の整形外科を受診するもファーストオピニオンと全く同じ変形性膝関節症と診断され、治療療法も変わりませんでした。症状はますます悪化し「少し動かすだけで猛烈な痛み」に襲われ、ついには車椅子なしには移動ができなくなってしまいました。激痛を我慢して病院に行くよりは車椅子でじっとしていたほうがまだまし、と思うようになりひきこもり状態になりました。ですが諦めずに名医を探し、発症から1年経過してようやく発見した大谷先生に最後の望みを託したのです。

そこで診断されたセカンドオピニオン「低リン血症性骨軟化症」でした。


低リン血症性骨軟化症とは


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我々は血液中の老廃物を腎臓でろ過し、尿と共に排出します。ところが腫瘍や遺伝などでこの病になると、骨や筋肉に欠かせない栄養素であるリンが血液に戻されなくなり、尿と一緒に体の外へ流出してしまうのです。すると全身の骨がもろく軟らかくなるのです。

そもそも私達の骨は2つの要素で出来ています。1つ目はコラーゲンでできている柔らかい土台。2つ目はリンとカルシウムが結合した固い組織。この2つの特徴を併せ持つことで骨は丈夫さを保っています。

骨は古くなると溶けて新しく作り変えられます。体の中でリンが不足すると骨の硬い組織が作られなくなり、もろく柔らかい土台ばかり増えてしまいます。その骨は軽く力を加えるだけで折れ曲がるほど弱く、これでは体重を支えることなどはできません。

良二さんを苦しめた左膝の激痛は、もろくなった部分が潰れた脆弱性骨折で、いくつもの小さな骨折が原因だったのです。


大谷先生はいかにして病気を探りだしたのか?


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それは問診での質疑応答にありました。実際に大谷先生と良二さんの質疑応答は以下の通りです。

Q.いつどんな時に膝が痛くなるのか?

A.最初は立ち上がる時だけ痛かったが、今は痛くて歩けません。

Q.膝に負担がかからない時は痛くないんですね?

A.横になっていても痛いです。

Q.横になっている時でも痛いんですか?

A.横になっている時でも少し足を動かすと痛いんです。

大谷先生は痛みが出るタイミングこそが最も重視している情報なのです。

変形性膝関節症であれば通常、膝に体重がかかると痛みが発生し、横になると痛みを感じることは考えにくいことから、変形性膝関節症ではないと考えました。

全身を触診することで、全身の骨に深刻な異変が起きていると確信し、最後に血液検査でリンが少ないことが分かり、低リン血症性骨軟化症と診断を下しました。不足したリンを補う投薬治療を開始すると、投薬開始から2ヶ月程度で膝の痛みは完全に消失し、家事を手伝うまでに回復しました。

セカンドオピニオンがいかに大切かが分かりますね。様々な医師からの意見を取り入れることが、病気を見逃さない術なのではないでしょうか。


大谷先生による番組に寄せられた悩みへのセカンドオピニオン


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5年近く足に謎のしびれが続く44歳女性の悩み

1.5年前、腰から左足の付け根に激痛。整形外科を受診すると、腰の椎間板ヘルニアと診断。

2.ブロック注射で激痛は収まったが、代わりに電気が走るようなビリビリしたしびれが出る。

3.鎮痛剤を処方されたが、左足の裏の小指からかかとにかけてしびれている。

足のしびれの原因として考えられるのは、「ヘルニアが治っていないから」「ヘルニアは治っているが別の原因がある」の2通りです。

ヘルニアの有無を調べるには前屈テストをします。立った状態でおじぎをするように90度背中を曲げるだけです。ヘルニアであれば足に放散するように痛みが走り、痛みがなければヘルニアは治っています。

実際に、相談者の44歳女性が前屈テストを実施すると、足に全く痛みがありませんでした。

前屈テストでの結果、そして電気が走るようなビリビリとしたしびれ等から、大谷先生はセカンドオピニオンは「神経障害性疼痛」と診断されました。神経障害性疼痛とは、痛みの原因がなくなった後も神経自体が痛みを発する病です。

これまでは鎮痛剤やビタミン剤だけで効果が無いことがありましたが、近年しびれの仕組みが解明され効果的な薬がわかってきました。神経の興奮を抑える抗てんかん薬が効果的と言われています。

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