by かわちゃん  
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加齢とともに他人事ではなくなってくる頻尿ですが、夜間頻尿の患者は現在全国に約4500万人と言われています。

「トイレが近く夜も眠れない」「尿が溜まってきた時に痛みが生じる」「ひどい時は10分に1度の割合でトイレに行く」など、尿漏れや頻尿など尿トラブルで悩んでいる人も多いことが分かりますね。

その中には命にも関わる病が潜んでいることもあるので、命の危機に瀕した方の体験談を参考にし、自分自身の症状と照らし合わせてみましょう。


1.謎の頻尿から隠れ心不全と診断された方の体験談


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岡本光子さん(65歳)は惣菜屋さんで働いており、コロッケを作りすぎては余ったものを自分で食べるのが恒例となり、最近の悩みは太ってきたことです。

最近、妙にトイレが近く目が冷めてしまう。しかも1度きりではなく1晩に2〜3回トイレに立ち「夜の頻尿」で熟睡できない日々が続きました。その対策としてコーヒーやお茶の摂取を控え、特に夕方以降は極力水分を摂らないように心がけました。しかし、いくら水分を控えてもトイレの回数が減ることはありませんでした。

一度泌尿器科で診察してもらったほうが良いかもしれないと思い立った矢先ある異変が。忙しい夕方「突然の尿意」が襲ってきました。接客中でも我慢できない程の強い尿意を感じるという、初めての出来事だったので怖くなり病院へ行くことを決心します。

詳細な問診と下腹部のエコー検査と尿検査を実施するも、膀胱や腎臓に頻尿を引き起こす異常は見つからず、結果ファーストオピニオンとして「過活動膀胱」と診断された。

過活動膀胱とは、尿が溜まっていない状態でも膀胱の神経が過敏に反応し、強い尿意を感じてしまう症状です。詳しい原因はわかっていませんが、膀胱の周辺の血流が悪くなることで膀胱の神経が過敏に反応すると考えられています。その患者数なんと全国で810万人もいると言われています。

病院で処方されたのは膀胱の神経を穏やかにする薬で、服用し始めてから突然の尿意はほとんど感じなくなりました。ところが、夜のトイレの回数は減りませんでした。薬を飲むも夜の頻尿だけは収まらない日々が続きます。

一向に収まらない症状に不安を覚えもう一度病院で受診するも、別の種類の薬を処方され様子を見るだけに留まりました。結局、その後も夜の頻尿だけは収まることはありませんでした。それどころか、夜の頻尿による寝不足からか全く動く気になれない「重いだるさ」が光子さんを襲います。

治療開始から3ヶ月経った頃には、夜のトイレに8回も立つようになり、体力は限界に達していました。そんな矢先、あるTV番組に出演していた泌尿器科のスペシャリスト高橋悟先生に出会ったのです。

高橋先生のもとでは頻尿の原因を救命する徹底した問診が行われました。


2.光子さんと高橋先生との実際の問診


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Q.夜寝ている間は何回くらいトイレに行かれますか?

A.4〜5回くらいです。多い時には8回も。

Q.起きている間は何回トイレに行きますか?

A.5回くらいです。

Q.くしゃみをした時や重い荷物を持った時尿漏れは?

A.ありません。

Q.腎臓が悪い、たんぱく尿が出ているなど言われたことは?

A.ありません。

Q.今までに大きな病をしたことはありますか?

A.ありません。

Q.子宮などの婦人科の病を持っていますか?

A.ありません。

Q.身長と体重は?

A.154cm 63kg

Q.現在、他の病気をお持ちですか?生活習慣病とか

A.昔から高血圧。


3.高橋先生が下したセカンドオピニオンとは?


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この問診からメタボ体型と高血圧持ちに着目、また触診すると指で軽く押すだけでくっきりと足に指の後が残るむくみがありました。また排尿日誌で1週間の排尿の状態をチェックすると、夜の尿の量が異常に多いことが分かりました。

健康な人の尿量:日中1400ml、睡眠中400ml

光子さんの場合:日中600ml、睡眠中(夜の量)1200ml


健康な人の3倍の量夜に出ており、回数だけでなく尿の量も多い夜間頻尿でした。

高橋先生が着目したポイントをまとめると、以下の通りです。

1.高血圧でメタボ体型
2.足が浮腫んでいる
3.夜の尿の量が異常に多い


このことから心臓の病の可能性があり、詳細な心臓の検査が行われた結果「隠れ心不全」と診断されました。


4.隠れ心不全とは?


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心不全は加齢や生活習慣病などによる動脈硬化により、心臓のポンプ機能が低下している状態です。動機や息切れなどの症状が現れ、最悪呼吸困難など命に関わる病を引き起こします。

一方で隠れ心不全とは、心臓のポンプ機能が低下しているのにも関わらず、心不全の症状が出ない状態のことを言います。

心不全には4つの段階があります。

1.症状なし高リスク群
2.ほとんど症状がない
3.症状あり
4.重症


1、2段階が隠れ心不全で3、4段階が心不全と分類されます。


5.夜間頻尿と心不全にはどういう関係があるのか?


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私達が寝ている間、脳は尿を出さないよう命令する抗利尿ホルモンを出しています。これにより、夜間の尿の量が抑えられ睡眠を妨げないようになっています。

しかし、心臓のポンプ機能が低下し心不全になると、日中立って過ごしている間に血液が心臓に戻りづらくなります。すると足に血液が滞り足がむくみやすくなります。

日中足に溜まった血液は、就寝する際に横になると一気に心臓に戻ります。すると心臓は増えた血液を減らすため、尿を体内から出す利尿ホルモンを分泌します。血液が尿に変化し膀胱に溜まっていき夜間頻尿を引き起こすのです。

光子さんの場合、過活動膀胱と隠れ心不全を併せて発症した為、過活動膀胱の影に隠れ大きな病である心不全を見落としていたのです。そんな中、高橋先生が注目したのは高血圧でメタボ体型です。

お店の残り物の揚げ物をもったいないと食べ過ぎたことから動脈硬化になり、心臓のポンプ機能が低下していたと考えられます。

その後、心臓の動きをスムーズにする薬を飲み、心臓の循環を良くする為毎日のウォーキングを始めました。治療と共に夜間頻尿も改善し、ぐっすり眠れるようになったそうです。


6.心不全以外にもある!頻尿と併せてこの症状が出たら危険!


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1.頻尿+残尿

前立腺肥大症(男)、骨盤臓器脱(女)などの病が潜んでいるかもしれません。前立腺肥大症は、膀胱の下にある前立腺が加齢と共に大きくなり、尿道が圧迫され1度に排尿が困難になり頻尿になります。

そして骨盤臓器脱は出産等で骨盤底筋が緩み、膀胱や子宮などが下がることで排尿障害や残尿の錯覚などが起きます。いずれも加齢が原因で50歳以上の方に多いのですが、日常生活で支障がなければ様子を見ていれば大丈夫だそうです。

2.頻尿+いびき

睡眠時無呼吸症候群の疑いがあります。肥満によって首周りに大量の脂肪があると、その重さから睡眠中に気道が塞がれいびきが起きます。

その結果、肺が膨らまず肺の圧力がない心臓は大きくなり、その分心臓に大量の血液が流れます。この状態を脳は体内の水分が増えすぎていると勘違いし、水分を減らそうと利尿ホルモンを分泌します。それにより就寝中にも関わらずたくさんの尿を作ってしまい夜間頻尿に繋がるのです。

睡眠時無呼吸症候群の予防方法は太らないことで、減量で喉周りの脂肪を減らし、いびきをかかないようにすることが大切です。

3.頻尿+のどの渇き

糖尿病の恐れありです。血糖値が上がると、体は余分な糖を尿として排出します。尿が増え体が水分不足になることでのどの渇きにつながります。さらにのどが渇くと水分をたくさん摂り、また尿の量が増えることで頻尿という悪循環になります。血糖値が高い限り頻尿は良くならないのが厄介な所でもあります。

血糖値が高い可能性がある人は、激しい運動をしていないにも関わらず食事中に摂る水分以外に、1日2リットル以上水を飲んでいる人です。

よく寝る前に水を飲んだほうが良いというが、頻尿で困っている場合水分のとりすぎは症状を悪化させるので要注意です。寝る前はどれくらい飲めば良いのかというと、寝る直前の水分摂取は夜間頻尿の原因になるので、無理して飲まず欲する量が適量です。

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